月5〜6万円の保険を全解約した日、妻に「マルチか?」と本気で疑われた話

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一般企業勤務の妻が、地方公務員の夫(コテツ・37歳)の体験談を聞き取って代筆/編集/公開しています。

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夫婦合計、月5〜6万円。これが、両学長に出会うまで、俺と妻が払い続けていた保険の合計だ。

今は、月3,800円ちょっと。

差額は月4〜5万円。年間で約50〜60万円。10年で500〜600万円分、家計から保険会社に流れずに済む計算になった。でも、ここに辿り着くまで、俺はだいぶ遠回りした。そして妻に、本気でこう疑われた。

「あなた、マルチか変な宗教にハマったの?」

これは、月5〜6万円の保険を全解約した俺が、妻に「マルチか?」と本気で疑われ、1週間かけて口頭だけで説得した話だ。言っておくと、俺はFPじゃない。保険の解約を勧めているわけでもない。「俺の場合はこうだった」というだけの話だ。あなたの保険の判断は、あなた自身の状況で決めてほしい。

学生時代、親父がかけてくれた養老保険(年7〜8万円・満期100万円)

古い保険証券・親父が掛けてくれた養老保険

うちの親父は、地方の信金で長く勤めた人だ。俺と弟たちの分まで、子どもの頃から養老保険をかけてくれていた。俺自身は払っていない。親が払っていた。学生時代の俺は、自分に保険がかかっていることすら、ほとんど意識していなかった。

後で内容を聞いて固まった。年7〜8万円を払い続けて、満期で100万円ちょっと戻ってくる。計算するまでもなく、ほぼ元本割れだ。20年掛けて160万、満期で100万。差額は「死亡保障」と「保険会社の手数料」に消える設計。

当時の親父世代は、それが「子どものために」と勧められる定番商品だった。親父を責めるつもりは1ミリもない。むしろ、貧しかった時代に俺たちのために積み立て続けてくれたこと、感謝しかない。ただ、俺がもしいま親なら、同じ商品にはお金を入れない。そういう時代になった。

寿司屋時代、月1.5万円の国保だけが俺の保険だった

夜の机・国民健康保険の納付書

20代前半、東京の寿司屋に修業に出ていた頃の話だ。その店は社会保険に入っていなかった。先輩たちも全員、個人事業主のような扱いで、それぞれ国民健康保険に入っていた。俺の国保料は、月15,000〜16,000円。手取り18万円から引かれていく。

  • 家賃:約7万円
  • 奨学金返済:月1.5万円
  • 国保:月1.5〜1.6万円

残り、手取り10万を切る。当時は「保険料って高いな」としか思っていなかった。後で公務員になって、社会保険なら職場が半分負担してくれることを知ったとき、寿司屋時代の自分にちょっと泣きそうになった。

その頃の俺の保険は、国保1本だけ。生命保険ゼロ、医療保険ゼロ、がん保険ゼロ。独身、扶養家族ゼロ、車もバイクもない。だから「死亡保障」も「賠償保険」も要らなかった。今思えば、あの寿司屋時代の保険設計が、俺の人生で一番シンプルで、一番合理的だったかもしれない。

公務員になった途端、団体保険3種+がん保険で月6〜8千円

机に積み重なる書類とファイル

20代後半、紆余曲折あって地方公務員になった。新人の頃、職場には保険会社の人がわざわざ説明に来た。

「タバコをやめたばかりなんでしょう?がんリスクは10年残りますよ」「予測できない場面のある仕事だから、怪我のリスクもある」「1口だけでも入っておけば安心ですよ」

俺は、言われるがままに、職場の団体保険を3種類、それぞれ1口ずつ加入した。何が違うのかも分からないまま、3つ全部入った。さらに別途、保険会社のがん保険にも1口入った。

独身、結婚もしていない、子もいない。養う家族はいないのに、死亡保障も入院保障もてんこ盛り。合計で月6〜8千円。若手の手取りからすれば、地味に重い金額だった。あの頃の自分に言いたい。「お前、誰のために死亡保障に入ってるんだ?」って。

勤め始めて数年経ったある夜、年下だけど先輩にあたる人と飲んでいた。俺は遠回りして遅れて入庁したから、年下の先輩がたくさんいる。保険の話になったとき、その先輩は事もなげに言った。

「俺、保険、何も入ってないっすよ」

俺は固まった。「え?職場の団体保険も?」「入ってないっす。彼女が保険会社で働いてて、『その団体保険、別に必要ないよ』って言われたんで。中堅の先輩たちも、ほとんど保険入ってないですよ。家族持ちでも、最低限の1口だけって人多いです」

その夜、俺は家に帰って、自分の保険一覧を眺めた。団体保険3種、がん保険1本、月6〜8千円。「俺、流されてただけかもしれない」――初めて、そう思った。

結婚して、ほけんの窓口で「払ったお金が全額戻ってくる」型に入った日

木製の本棚と保険関連書類

結婚することになって、「保険、見直さないとな」と思った。家の近くのショッピングモールに入っているほけんの窓口へ行った。そこで勧められたのが、大手生命保険会社の「払ったお金が満期で全額戻ってくる」というタイプの医療保険だった。

「掛けたお金が、満期で全額戻ってくる商品です」「保障もつきながら、貯蓄もできる、ハイブリッド型ですね」「お得ですよ」

俺は感心した。「払った金が戻ってくるなら、損しないじゃん」――本気でそう思って、夫婦それぞれで加入した。月1万〜1.5万円ずつ。今思えば、その間に物価が上がること、同じお金をNISAで運用していたら数倍になっていた可能性、「機会損失」の概念。何も考えていなかった。

当時の俺は、年末調整の生命保険料控除を、完全に誤解していた。「控除上限まで掛ければ、その分まるごと割引されてお得になる」――本気でそう思っていた。実際は、掛金の一部が所得から控除されるだけで、「お得」になるとしても掛金全体のごく一部。掛けた以上に得することは構造上ない。当たり前の話だけど、当時の俺は気付いていなかった。

娘が0歳のとき、ドル建て積立貯蓄型保険に月3万円

ベビーベッド脇のチェスト・ドル建て保険のパンフレット

娘が生まれて0歳の頃、俺はまた、ほけんの窓口へ行った。2回目だ。「お子さんが生まれたなら、将来の教育資金、備えるのが普通です」「ドル建ての積立貯蓄型保険、利率もいいですよ」

当時、コロナ期に始めた積立NISAが順調にプラスになっていた俺は、「自分は投資の知識もある」という根拠なき自信があった。「ドル建てなら、円安にも強い」「NISAと組み合わせれば最強」――そう思って、月3万円のドル建て積立に加入した。

契約は妻名義で結んでしまった。窓口の人に「妻名義のほうが税制上有利です」みたいに言われて、俺が選んだ。妻は「あなたが決めるなら」と任せてくれた。この「妻名義で契約」が、あとで自分の首を絞めることになるとは、この時はまったく思っていなかった。

スノボー帰りの車内で、両学長に出会った

冬の高速道路・夕暮れ・スノボー帰りの車内

娘の妊娠中、最後の「1人で行けるスノーボード」として日帰りで雪山に行った帰り道。新NISAへの移行が気になっていて、車内でYouTubeを流していた。そこで偶然、両学長の動画に出会った。パンツ一丁のしゃべる怪しげなライオン。最初は「また怪しい人か」と思った。

でも、保険についての解説動画を聞いて、俺は固まった。

  • 「貯蓄型保険は、保険と投資が抱き合わせになった、効率の悪い商品」
  • 「万が一の備えは、掛け捨ての安い保険で十分」
  • 「投資と保険は、分けて考える」

これまで信じていたものが、全部ひっくり返った。家に帰って、毎晩、学長の動画を浴びるように見た。その中で、貯蓄型保険の構造が、なんとなく腹落ちしてきた。

「払ったお金が数十年後に戻ってくる」というのは事実だ。でも、その間に同じお金をNISAでオルカン(全世界株式インデックス)に入れていたら、運用次第で数倍になっていた可能性が高い。つまり、保険商品の手数料分だけ、機会を失っていた。そして大事なのは、「今解約しても10年後に解約しても、機会損失はずっと積み重なる」という構造だった。早く解約するほど、傷は浅い。

俺は「全解約する」と決めた。ドル建て積立は、加入から半年も経っていなかった。

妻に「マルチか変な宗教にハマったの?」と本気で疑われた夜

夜のリビング・空のテーブル・保険証券の山

その夜、妻に「保険、全部やめる」と切り出した。妻は固まった。

「は?こんな時期に?娘が生まれたばかりでしょ?」

「あなた、マルチか変な宗教にハマったの?」

本気でそう疑われた。俺は、ぐっときた。でもそう思われても仕方ない勢いで、俺は変わっていた。毎朝学長の朝ライブを聞いて、頭の中が「貯蓄型保険は効率の悪い商品」でいっぱいになっていた頃だ。俺の口から出てくる言葉が、急に変わったように見えたんだと思う。

これは俺の自業自得だ。それまで俺は、家のお金まわりのことで「ちゃんと考えて動いてる夫」を妻に示せていなかった。だから、急に「全部やめる」と言い出した俺を、妻が信じられないのは当然だった。

そこから1週間、毎晩、口頭だけで妻と話した。「学長の動画を見せれば早い」とは思った。でも妻は、長時間動画を見るタイプじゃない。だから俺は、学長から学んだことを、自分の言葉に落として説明し続けた。

  • 貯蓄型保険は「保険」と「投資信託」を抱き合わせた、効率が良くない商品らしい
  • 同じお金をNISAでオルカンに入れたら、運用次第で資産が増える可能性がある
  • 万が一の備えは、掛け捨ての安い保険で十分らしい
  • 掛け捨ての収入保障保険なら、月1,000〜2,000円台で備えられる商品もある
  • 共済系も同じくらいの金額で入れる

妻は最後、「この人は一度こうと決めたら頑固だ」と、泣く泣く了承してくれた。妻の表情を見て、俺は「家族の財布を預かる責任」みたいなものを、初めて重く感じたと思う。

解約:窓口に行かず、ネットで直接ボタンを押した

スマホ画面・保険会社の解約ボタン

ほけんの窓口に行くと、また何か別の商品を勧められそうだった。だから、保険会社の公式サイトから直接、解約手続きを進めた。少額の解約返戻金は戻ってきたが、損は確定した。数万円〜十数万円規模。

妻名義のドル建て積立も、夫婦で話し合って解約した。1年も経たずに解約した契約だから、戻ってきた金額は払い込んだ額より少ない。妻名義で損を確定させてしまった。これは今でも申し訳なく思っている。「次は絶対に同じ失敗をしないように、自分の頭でしっかり学ぼう」と誓った。

月5〜6万円 → 月3,800円。年間50〜60万円の固定費削減

朝日が差す部屋・家計が浮いた朝

今、入っている保険はこれだけだ。

  • 職場の団体保険(最低額1口・俺と妻それぞれ):合わせて月2,500円程度
  • 俺のみ・最低限の収入保障型1本:月1,300円程度

合計で月約3,800円。生命保険系の合計だ。※自動車保険・火災保険は別途加入している。これは必要だから別計算。

俺だけ「収入保障型」を別途追加したのは、団体保険1口だけだと、もし俺が先立った時の死亡保障が足りないと感じたからだ。掛け捨てで月1,300円。家族のための最低限の備えとして、俺の家計の中では許容できる金額と判断した。

夫婦合計、月5〜6万円 → 月3,800円ちょっと。差額は月4〜5万円。年間にして約50〜60万円の固定費削減になった。10年で考えれば500〜600万円分、家計から保険会社に流れずに済む計算だ。その差額分は、NISAでオルカンの積み立てに回している。

もちろん投資なので元本割れリスクはある。「保険を解約してその分を投資に回せばノーリスクで増える」みたいな話ではない。誤解しないでほしい。

妻には、新しい医療保険に入れない事情がある

小さなぬいぐるみと毛布・家族の見えない事情

これだけは正直に書いておく。今のうちの家には、妻の体質上、新しく医療保険に加入できない事情がある。具体的な事情は、妻のプライバシーに関わるので書かない。ただ、この事情があるから、俺たち夫婦の保険戦略には、はっきりした制約がある。

「妻に万が一があったとき、新規の医療保険でカバーするのは難しい」「だからこそ、貯蓄と運用で、医療費の備えを作っておく必要がある」――これが、我が家の現実だ。

だから俺は、NISAでオルカン、特定口座で高配当株、そして現金クッション。この三層構造で、保険に頼らない備えを積んでいる。保険商品の「健康なときにしか入れない」性質を、もっと早く理解しておけばよかった。これも、後悔のひとつだ。

「もっと早く知りたかった」が、俺の本音

通帳と家計簿・もっと早く知りたかった現実

結婚する前、ほけんの窓口に行く前に、この知識を持っていたかった。俺はなんとなく「保険には入っておくのが普通」と思っていた。でも、それは「普通」というより、保険を売る側が広めてくれた価値観だったのかもしれない。少なくとも俺の場合は、自分の頭で考えていなかった。

本当に必要な人にとっての保険と、売り手の都合で勧められる保険は、たぶん、別物だ。こういう話をすると、必ず反論が来る。「貯蓄型保険には貯蓄型保険の良さがある」「掛け捨ては損だ」――合う人には合うんだろう。それを否定する気はない。家庭の事情・年齢・収入・健康状態によって、必要な保険は人それぞれだから、本当のところは、自分の頭で考えるしかないと思う。

ただ、俺の場合は、見直して良かった。家計の固定費が月4〜5万円浮いて、その分を投資や子どもの教育費に回せるようになった。それだけの話だ。

もし今、ほけんの窓口に行こうか迷っているなら

家のシルエット・家計を整え直した俺の答え

その場で契約しないでほしい。これは「窓口の人が悪人だ」という話じゃない。当時の俺みたいに、知識ゼロのまま「お願いします」と言ってしまうと、自分の頭で選んでないことになるからだ。

必ず家に持ち帰って、両学長(YouTube登録者数百万人規模・お金の先生)の保険動画を1本見てから判断してほしい。YouTubeで「両学長 保険」と検索すれば、すぐに出てくる。

俺の数十万円の損が、誰かの数十万円の損を防ぐきっかけになるなら、この記事を書いた意味はある。無理に解約しろとは言わない。でも、まずは知ってから、決めてほしい。俺はあのとき、自分の頭で考えなかった。だから損した。あなたには、知ったうえで選んでほしい。

俺がそうだった。あなたも、必ず気づける。

俺と一緒に、前を向こう。

※本記事はコテツの個人的な体験談を共有するものであり、特定の金融商品の購入・解約を勧めるものではありません。保険商品の選定・解約はご自身の家庭の事情・健康状態・将来設計を踏まえ、必要に応じて専門家(独立系FP等)に相談したうえで判断してください。記事内の金額・年数は本人記憶ベースであり、正確な数字は各保険会社の証券・約款をご確認ください。

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