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一般企業勤務の妻が、地方公務員の夫(コテツ・37歳)の体験談を聞き取って代筆/編集/公開しています。
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厚生労働省が、2026年8月から高額療養費の自己負担上限を引き上げる。
俺たち年収約370〜770万円帯の月額上限は、80,100円+1%から85,800円+1%に上がる。
差額は月5,700円。年間で約7%増だ。
「7%か。たいしたことないな」と、最初はなんとなく思った。
でも妻と話し合っているうちに、これは「日本の社会保険が静かに変わる始まり」なんだとなんとなく気づいた。
1週間くらい、保険を増やすか・貯蓄で備えるかで本気で迷った(マジで迷った)。
その俺がたどり着いた結論を、今日は書いておきたい。
言っておくと、俺はファイナンシャルプランナーじゃない。社会保険労務士でもない。「俺の場合はこう動いた」というだけの話だ。あなたの判断は、あなた自身の状況で決めてほしい。
結論:2026年8月から高額療養費はこう変わる(早見表)

細かい話の前に、結論から書く。
厚生労働省は2025年12月25日、第209回社会保障審議会医療保険部会で、高額療養費制度の見直しを正式に決めた。施行は2段階だ。
- 第1段階:2026年8月 ― 月額自己負担限度額の引上げ・年間上限の新設・外来特例の見直し
- 第2段階:2027年8月 ― 所得区分を5区分から13区分に細分化
まず2026年8月の月額上限の早見表を見てほしい。
年収区分別・月額自己負担限度額(2026年8月以降)
| 年収区分(70歳未満) | 現行(〜2026年7月) | 2026年8月以降 |
|---|---|---|
| 住民税非課税世帯 | 35,400円 | 36,900円 |
| 〜年収約370万円 | 57,600円 | 引上げ(厚労省PDF参照) |
| 年収約370〜770万円 | 80,100円+1% | 85,800円+1% |
| 年収約770〜1,160万円 | 167,400円+1% | 引上げ |
| 年収約1,160万円超 | 252,600円+1% | 最大+38%引上げ |
※厚労省PDF(令和7年12月25日 第209回社会保障審議会医療保険部会資料)・日経新聞・共同通信を一次ソースに整理(2026/5月時点)。
俺たち37歳・年収約370〜770万円帯の家庭は、月額の自己負担上限が5,700円アップする。
年間上限53万円の新設は、たぶん多くの人が見落とす
もう1つ大事なポイントが、年間上限53万円の新設だ。
これは月ごとの限度額に達しなくても、1年間に支払った医療費の合計が53万円に達したら、それ以降は窓口で払わなくていい、という制度だ(年収約370〜770万円帯の場合)。
長期療養を続けている人への配慮として導入された。
「月ごとの限度額」と「年間の上限」の二段構えになる。これは家計の見通しを立てる上で、地味だけど結構大きい変化だ。
一次ソースは必ず厚労省PDFを当たれ
俺はネットの解説記事だけで判断するのが怖い。なので一次ソースを必ず当たることにしている。
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html - 厚労省PDF(第209回社会保障審議会医療保険部会・令和7年12月25日)
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001621844.pdf - 日経新聞「高額療養費、自己負担の上限4〜38%引き上げ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA245ER0U5A221C2000000/ - 共同通信/Yahoo「高額療養費 年間上限53万円 来年8月新設」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0973fd8360e869d906b2b3940a843db99b49a88
「これ買おうか迷ってる」と同じで、「この保険入ろうか迷ってる」も、一次ソースに当たれば9割は冷静になれる。
俺たち37歳地方公務員家庭の月5,700円アップを具体計算してみた

早見表だけ見ても、自分の家計にどう響くかは正直ピンとこない。
俺もそうだった。
なので、実際の医療費に当てはめて計算してみた。
もし俺が手術で月100万円かかったら
仮に俺が手術で月100万円(医療費総額・3割負担前)かかったとする。
現行(〜2026年7月)の自己負担額:
- 80,100円 +(1,000,000円 − 267,000円)× 1% = 87,430円
2026年8月以降の自己負担額:
- 85,800円 +(1,000,000円 − 267,000円)× 1% = 93,130円
差額は 5,700円。
「思ったより少ないな」と感じるかもしれない。俺もそう感じた。
でも、これは「1回手術したら5,700円」じゃない。「月の医療費上限が、月5,700円ずつ重くなる」という意味だ。
1日あたりに換算すると約16円。じゃあ気にしなくていい?
📊 1日単価で見ると
年5,700円 ÷ 365日 = 1日 約16円
ペットボトル飲料1本の半額。コンビニコーヒー1杯(100円)の1/6。
数字を見ると小さい。
でも、「じわじわ上がる」のが社会保険の本質だと俺は思う。
2026年8月の改正で月5,700円。2027年8月にはさらに所得区分が13区分に細分化される。その先も、たぶん何度も改正される。
1回1回は「たいしたことない額」だ。でも10年積み上がれば、月の負担は今より2万円増えていてもおかしくない。
「いつの間にか負担が増えている」というのが、社会保険の静かな顔だ。
月3,000円浮かせれば、月5,700円増の半分以上は実質ゼロにできる
たとえばだが、俺の家計には「コテツの装備品」と呼んでいるアイテムが14本ある。Shokz OpenRun(骨伝導イヤホン)・日本通信SIM・Audible(オーディオブック聴き放題)・MacBook Air……どれも「ここに置き換えれば月数百〜数千円浮く」というシリーズだ。
1本ずつでは大した額じゃない。でも、合計すると俺の家計では月3,000〜5,000円浮いている。
これを医療費バッファ口座に流せば、月5,700円増の半分以上は実質ゼロにできる、というのが俺の発想だ。
「節約だけで備える」のは寂しい。でも、すでに使っているものを少しだけ見直すと、改正の影響をかなり吸収できる。たぶん、これが地味に効く。
妻と話したとき、最初に出た言葉
夜、子どもが寝た後の食卓で、妻にこのニュースの話をした。
「月5,700円上がるって、どう思う?」
妻は黙って計算機を叩いて、ぽつりと言った。
「これ、保険に入った方がいいんじゃないの?」
俺はその場では答えなかった。でも頭の中では、すでに迷いが始まっていた。
俺は「保険を増やすか」「貯蓄を増やすか」で1週間迷った

ここからは、俺の弱さを開示する。読み飛ばしてもらってもいい。
俺は大学時代に情報商材で100万円以上溶かした男だ。「不安」「焦り」「これ買えば人生変わる」という言葉に、誰よりも弱かった。
そんな俺が10年かけて両学長派になって、ようやく「煽りで動かない」自分になれたはずだった。それが、今回の改正ニュースで揺らいだ。
あの頃と今で何が違って、何が同じだったのか。1週間、俺は自分の中を見つめ直した。
正直に書く。
俺はこのニュースを見て、最初は民間の医療保険を増やそうかと思った。
10年以上、両学長(YouTube登録者数 数百万人規模のお金の先生)の動画を見て、「保険は最低限でいい」「高額療養費があるから民間医療保険はいらない」と教わってきたはずなのに、だ。
その「高額療養費の前提」が変わると聞いた瞬間、俺の腹の底はぐらついた。
これが俺の弱さだ。
妻に「もう一回、学長の動画見てみたら?」と言われた
翌日の朝、コーヒーを淹れながら妻に言った。
「やっぱり、医療保険を1本足そうかと思ってる」
妻は俺の顔をじっと見て、こう返した。
「あなた、保険入る前に、もう一回学長の動画見てみたら? 保険のYouTuberとか『不安を煽る系』の動画は信じられないって、いつも言ってたじゃない」
……返す言葉がなかった。
両学長の2026年5月16日動画を見た
偶然というか、ちょうどそのタイミングで、両学長が「【国民負担増!】2026年8月から高額療養費制度はこう変わる」という動画を出していた。
動画リンク:【悲報?朗報?】高額療養費が8月に改正。制度の復習&変更点を分かりやすく解説(両学長 2026年5月16日公開)
結論を要約すると、こうだった。
- 月額上限の引上げ(+5,700円程度)は、「保険を慌てて増やすほどの変化」ではない
- 高額療養費制度そのものが消えるわけではない
- 「保険に走るより、家計の貯蓄バッファを厚くする方が合理的」
- 本質は「公的保障を正しく理解した上で、足りない分を貯蓄でカバーする」
動画を見終わって、俺はなんとなく腑に落ちた。
俺の結論:保険は最低限のまま・貯蓄バッファを月5,000円増やす
1週間迷って、俺が出した結論はこうだ。
- 民間医療保険は今のまま(最低限)
- その代わり、生活防衛資金とは別に「医療費バッファ」の積立を月5,000円増やす
- iDeCo・新NISAの積立は月5,000円・月5万円のまま継続(2026年12月のiDeCo月5.4万円実効上限ルール改正に合わせて見直し予定)
- 限度額適用認定証は、健康保険組合に申請して持っておく
「保険より、制度を知れ」。
これが俺の結論だ。
過去に情報商材で100万円以上溶かした俺だ。「不安を煽られて慌てて保険に走る」のだけは、絶対にやらないと決めている。
あの時の俺は、「これ買えば人生変わる」と言われて、ろくに調べずにポチっていた。今の俺は、月5,700円増を見て1週間立ち止まれた。それでいい。
これは2026年の社会保険「改正イヤー」の1ピースに過ぎない

俺が学長派になって10年で学んだことが1つある。制度改正は1本ずつで判断するな・地図で見ろ、ということだ。
2026年は社会保険の「改正イヤー」だ。8月に高額療養費が上がる。12月にはiDeCoの実効上限が月5.4万円ルールに切り替わる。2027年1月には退職金の「10年ルール」が施行される。
これは3本ともバラバラのニュースに見えるが、根は同じだ。「現役世代の負担を静かに増やす」方向に揃っている。
俺はこの3本を1枚の紙に書き出して、ダイニングテーブルに貼った。妻と眺めて「うわ、地味にきついね」とつぶやいた。
でも、地図にすれば備えは打てる。1本ずつニュースに振り回されるのが一番きつい。たぶん、それが「不安を煽られて保険に走る」という選択につながる。
「高額療養費を使う側」になる前にやっておく3つの備え

ここからは、俺自身が「いつかお世話になる日」のために実際にやっている/やる予定の備えを3つ、書いておく。
たぶん、あなたの参考にもなる。
1. 限度額適用認定証は、事前に取得しておく
これは知らない人が結構いる制度だ。
高額療養費は、原則「いったん3割負担で全額払う → 数か月後に超過分が払い戻される」という流れだ。
でも、事前に限度額適用認定証を健康保険組合(公務員なら共済組合・会社員なら協会けんぽや組合健保)に申請しておけば、窓口での支払いを最初から限度額までで済ませられる。
つまり、「30万円立て替えて、後で22万円戻ってくる」じゃなくて、「最初から窓口で8万円台だけ払えばいい」ということだ。
俺は今のところ持っていない。妻と話し合って、近々共済組合に申請する予定だ。
あわせて、保険の見直しを過去にどうやったかは、こっちの記事にまとめている:
2. 民間医療保険の代わりに「医療費バッファ」を積み立てる
俺が今やっているのは、生活防衛資金(生活費6か月分)とは別枠で、医療費専用の貯蓄を持つことだ。
目安は、年間上限53万円を1年分カバーできる金額だ。
これに到達するために、月5,000円を別口座で積み立てる。年6万円。9年で約54万円。
「9年もかかるのか」と思うかもしれない。でも逆に言えば、月5,000円なら無理ない範囲で続けられる。
俺が両学長派になって学んだ一番大事なことは、「いきなり完璧を目指さない・続けられる金額から始める」だ。たぶんこれが、月5,700円の改正にも一番効く備えになる。
iDeCoとの両輪設計はこっちの記事に詳しく書いている:
3. 老後の医療費は「iDeCo・NISAの中に組み込む」
これは少し先の話だが、大事だ。
歳を取れば、医療費は確実に増える。両学長派の長期目線で言えば、老後資金の中に「医療費年53万円 × n年分」をあらかじめ組み込んでおく必要がある。
たとえば60歳〜80歳の20年間、年間53万円の医療費を見込むなら、合計で約1,060万円。
これを別口座で積み立てるのは現実的じゃない。だからこそ、iDeCo・新NISAの老後資金の中に「医療費分」を意識して組み込んでおく、というのが俺の発想だ。
この「家計の全体設計」は、俺一人の頭の中だけだと正直ぶれる。
俺が何度も読み返している1冊が、両学長の『お金の大学 改訂版』だ。
家計の地図として、保険・貯蓄・iDeCo・NISA・高額療養費の全体像を1冊で俯瞰できる。改訂版は2024年に出ていて、新NISA・iDeCo改正の最新情報にも対応している。
俺は寝る前に、付箋を貼りながら少しずつ読み返している。1日10ページでもいい。
「読まないと損する」みたいなことは言わない。でも、家計に迷いがある人は、たぶん1冊持っていて損はしない。
まとめ:保険より制度を知る・俺はこう動いた

長くなったので、最後に俺の結論をまとめておく。
- 2026年8月から、高額療養費の月額上限は年収約370〜770万円帯で5,700円アップ(80,100円+1% → 85,800円+1%)
- 同時に、年間上限53万円が新設される
- 1日あたりに換算すると約16円。額としては小さい。でも、これは「社会保険が静かに変わる始まり」だ
- 俺の選択は「保険は最低限のまま」「貯蓄バッファを月5,000円増やす」「限度額適用認定証を申請する」
- 家計の全体設計は『お金の大学 改訂版』で何度も俯瞰する
この記事を読んで、「じゃあ俺も保険を慌てて増やさなきゃ」と思った人がいたら、ちょっとだけ立ち止まってほしい。
まずは厚労省PDFを開いてほしい。次に、両学長の動画を見てほしい。それから、自分の家計の貯蓄バッファを確認してほしい。
それでもなお「保険を増やすべきだ」と判断したなら、それは正解だ。あなたが自分で考えた結論だからだ。
俺が一番嫌いなのは、「不安を煽られて、慌てて契約書にサインする」やつだ。情報商材で100万円以上溶かした俺だから、それだけは絶対にやらないと決めている。
医療費の上限が月5,700円上がる。たいした額じゃない。でも、それを「たいした額じゃない」と笑い飛ばせる家計を作っておくことが、たぶん俺たちにできる一番の備えだ。
俺はそう思う。
俺が積立に使っている証券口座(参考まで)
医療費バッファの積立先・新NISAの主戦場として、俺は楽天証券を使っている。
月5,000円から始められて、オルカン系の投資信託を「ほったらかし」で積み立てている。楽天カード払いで1%ポイントも乗るので、楽天経済圏との相性もいい。
「投資の選び方は、自分で決めてほしい」というのが俺のスタンスだ。これも「俺はこう使ってる」というだけの話だ。
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