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一般企業勤務の妻が、地方公務員の夫(コテツ・37歳)の体験談を聞き取って代筆/編集/公開しています。
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「買ってよかったものは?」と聞かれたら、俺は迷わず食洗機を挙げる。
でも、俺の食洗機の使い方は、たぶん普通の人とちょっと違う。「全部お任せ」では使わない。ボタン一つで全部きれいになる魔法の箱、とは思っていない。
理由はシンプルで、俺は昔、いろんな飲食店で食洗機を毎日使い倒してきたからだ。だから「食洗機に全部丸投げすると、どうなるか」を、体で知っている。今日はその話をする。
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俺は飲食店で、食洗機を使い倒してきた

学生時代のバイトから、その後いろんな飲食店で働いてきた。高級な店も、安い店もあった。そのどこでも、食洗機は毎日使っていた。
面白かったのは、店によって食洗機の扱い方が全然違うことだ。同じ機械なのに、使い方に店の”格”がそのまま出る。これに気づいたとき、俺はなんとなく、昔見たあるドラマのことを思い出した。
「おしん」の話と、食洗機の使い方は、よく似ている

「おしん」という古いドラマを知っているだろうか。貧しい家に生まれた女の子が、奉公に出されて苦労する話だ。
その中に、こんな場面があった。倹約する家では「洗濯物は川で洗ってこい」と言われる。ところが裕福な家に行くと「川なんかで洗ったら汚れる、井戸水で洗いなさい」と言われる。そしてまた元の家に戻ると「井戸水なんてもったいない」と叱られる。
同じ「洗う」でも、立場が変わると”正しさ”がまるで逆になる。この価値観の差が、食洗機ひとつの扱い方にも、そのまま出ていたんだ。
油物を「丸投げ」すると、食洗機の中が汚れて本末転倒

安い店では、油でギトギトの皿を、汚れもほとんど落とさずに食洗機へ突っ込んでいた。全部お任せ、丸投げだ。
でも、これをやり続けると、どうなるか。食洗機の中自体が、だんだん油まみれになっていく。そうすると、たいして汚れていない皿まで、食洗機の中で逆に汚れる。本末転倒だ。
一方、格の高い店では違った。手である程度——7割か8割——洗ってしまってから、最後の仕上げとして食洗機に入れる。食洗機は「仕上げ担当」で、主役はあくまで人の手だった。
この差を毎日見てきたから、俺は家でも「食洗機に全部やらせる」という発想が、そもそもない。
だから家では「予洗いしてから、控えめに回す」

うちでの食洗機の使い方は、こうだ。
まず、百均(セリア)で買ったスポンジで、さっと予洗いする。ゴシゴシ完璧に洗うわけじゃない。目立つ汚れと油を軽く落とすだけ。ほんのひと手間だ。
そのうえで食洗機に入れて、高温で除菌できるモードにする。ただし洗浄の強さは、5段階あるうちの3段階目くらいに落とす。
なぜMAXにしないのか。予洗いしてあるから、そんなに強力に回す必要がないんだ。家庭用の食洗機は、洗浄レベルを上げると運転時間がぐっと伸びる。乾燥まで回すと、レベル3でも2時間近くかかる。MAXにしたら電気代も時間ももったいない。
軽い予洗いをしておくだけで、洗浄は控えめでいい。結果的に電気代も水道代も抑えられる(※厳密に測って比べたわけじゃないけど、感覚としては確実にそうだ)。
正直に言うと、弱点もある。洗い終わるまで時間がかかるから、同じ食器をすぐには使えない。さっき使った茶碗をすぐまた使いたい、みたいな場面には向かない。うちはその前提で食器の数を回しているから、困ったことはない。
ちなみに、フライパンや鍋みたいな大きい調理器具は、食洗機に入れない。最初の頃は俺もぶっ込んでいたんだけど、中のスペースをごっそり取られるうえに、フライパンのテフロンがどんどん剥がれて、寿命を激しく縮めてしまった。だから大物はジョイやキュキュットで普通に手洗い。食洗機に任せるのは、家族3人分の食器と、箸・スプーン・フォークだけだ。
この使い方(予洗い+高温除菌)のおかげで、6年間、食洗機の中にカビが生えたことも、嫌なニオイがしたこともない。念のため月に1回くらい、底に食べカスが溜まっていないか覗くけど、基本的にいつもきれいなままだ。
ここが俺のいちばん言いたいところかもしれない。「全部任せる」んじゃなく、「部分的にうまく任せる」。人がやるべき最初のひと手間だけやって、あとは機械に渡す。この線引きを覚えると、食洗機は「自分の時間を増やしてくれる、大きな味方」になる。
洗剤は「一番安い粉」で十分だった

洗剤も、こだわらない。
タブレット型(ジェルボール型)は使っていない。予洗いをちゃんとしていれば、そんなに高い洗剤は要らないからだ。
俺が使っているのは、マツモトキヨシのプライベートブランドの、一番安い食洗機用の粉洗剤だ。それを、セリアで買った計量カップに移して、サッと適量を入れられるようにしている。
こういう細かいことは、1回では大した差にならない。でも毎日のことだから、1年、2年と続くと、家計にちゃんと効いてくる。
食洗機は、実は「中古」が狙い目かもしれない

うちの食洗機は、コロナのときの特別定額給付金で買った。据え置き型のやつだ。2020年からだから、もう6年使っている。
ガジェマガというサイトのトーマスさんの記事で知ったんだけど、食洗機は構造がシンプルで、意外と壊れにくい家電らしい。実際、うちの6年間で、エラーが出たのはたった1回だけだ。
その1回も、満水を検知するセンサーに、食べ物のカスと水道水のカルキ汚れが少しずつ積もって、誤検知していただけだった。YouTubeで原因を調べて、自分で分解掃除したら、それで直った。以来、何ともない。
ということは、だ。リサイクルショップに行くと、型落ちの食洗機が出ていることがある。俺のと同じようなものが、当時は新品で10万円くらいしたのに、状態のいい中古が3万円台で売られていたりする(少し前に見た話だ)。
構造がシンプルで壊れにくいなら、状態のいい中古を狙うのは、十分アリだと思う。自分の家のキッチンに収まるサイズを選べばいい。
家を選ぶときの「食洗機基準」

据え置き型の食洗機には、タンクに水を溜めるタイプと、水道に直接つなぐタイプがある。うちは水道直結型だ。水道の部品を一部替えて、ホースでつなぐ。
これから選ぶなら、俺は水道直結型をすすめる。タンク式は、使うたびに水を入れて、終わったら排水して、という手間が残る。時短のために食洗機を置くのに、手間が増えたら本末転倒だからだ。
ここで1つ、地味だけど大事な話をしたい。最近は、最初から食洗機専用の水栓がついているアパートもある(前に住んでいた家がそうだった)。
もし「食洗機のある暮らしがしたい」と思うなら、引っ越し先を選ぶときの条件に、それを入れておくのもアリだと思う。俺は今、家に求める「これだけは外せない条件」を自分の中ではっきりさせている。食洗機やドラム式洗濯機が置けること、というのもその1つだ。条件が決まっていると、自分にちょうどいい家が見つけやすい。
結局、大事なのは「全部は任せない」こと

食洗機は、間違いなく「買ってよかったもの」だ。正直、俺が一人暮らしだったら、ここまでの必要はなかったかもしれない。でも家族と暮らす今は、なくてはならない1台になっている。
でも、その恩恵をちゃんと受け取るコツは、「全部お任せ」にしないことだと思う。最初のひと手間(予洗い)は人がやって、残りを機械に渡す。この”部分的に任せる”感覚があるかどうかで、食洗機の働きはまるで変わってくる。
特に、小さい子どもがいる家ほど効果は大きい。うちも娘がいて、使いたい食器へのこだわりが強い。ご飯をよそった器が気に入らないと「このお皿じゃない」と言われて、別の器に移し替えることがある。そうすると、移し替える前の器がまるごと余計な洗い物になる。俺一人ならミニマリストみたいに食器を減らせるけど、妻と娘はそうじゃないし、俺の意見を押し付ける気もない。だから洗い物は増える一方だ。あれを全部手洗いしていたら、たぶん親の方が先に参ってしまう。さっと予洗いして、あとは食洗機へ。これができるだけで、家事のストレスはまるで違う。手洗いの回数が減ったぶん、手も荒れにくくなった。
たぶん、これは食洗機に限った話じゃない。俺はいま、「自分の時間単価」を意識して暮らしている。洗い物も、洗濯も、床の掃除も、全部自分の手でやっていたら、自分の時間はどんどん減っていく。だから、任せられるところは道具に任せる。食洗機は、その一番わかりやすい入り口だと思う。
ちなみに、俺が使っている食洗機

俺が使っているのは、パナソニックのNP-TZ200という据え置き型だ。2019年に出たモデルで、6年使った今も現役だ。
見た目も気に入っている。シルバーでタッチパネル式、四角いボックス型だから上に物が置ける。うちは食洗機の上が、専用洗剤の定位置だ。壊れにくくて長く使うものだから、デザインは多少こだわってもいいと思う。
今はすでに後継機が出ていて、現行モデルはNP-TZ500だ(2026年7月時点)。これから新品で選ぶなら、そっちを見てみるといい。とはいえ、さっき書いた通り、この手の食洗機は構造がシンプルで壊れにくい。状態のいい中古を型落ちで狙うのも、俺は十分アリだと思っている。
🍽️パナソニックの据え置き食洗機(現行モデル・NP-TZ500など)を楽天で見る(新品でも、状態のいい中古でも。俺のTZ200と同じ据え置きタイプだ)
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