情報商材に3万円を払う直前の、大学2年の俺へ。20年後のお前より

深夜の暗い部屋、机に広げた白紙の手紙が暖かな光で浮かび、隣にノートパソコンの青白い画面が光る 俺の物語

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一般企業勤務の妻が、地方公務員の夫(コテツ・37歳)の体験談を聞き取って代筆/編集/公開しています。

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もし、約20年前のあの夜に戻れるなら。

俺は、深夜のパソコンの前で「振られた相手を振り向かせる方法」を検索して、3万円の情報商材の申込ボタンに指をかけている大学2年の自分の、隣に立ちたい。そして、この手紙を読む。

たぶん、当時のお前は聞く耳を持たない。俺自身がそうだったから、よくわかる。それでも、諦めずに言う。

その3万円に、魔法は入っていない

暗い部屋で、派手な色の画面の光を見つめる後ろ姿

お前は今、「ここでしか手に入らない、特別なテクニックがあるんじゃないか」と思っている。イケメンやモテる男だけが知っている、魔法の言葉があるんじゃないか、と。

でも、世の中の原理原則として、覚えておいてほしい。そんなものは存在しない。魔法は存在しないんだ。

その商材に書いてあることは、書店の恋愛本に書いてあることと、何ら変わらない。値段が3万円だろうと、30万円だろうと、書いてある中身に大差はない。射幸心を煽る言葉が並んでいるだけだ。それは、詐欺師が書いた言葉だ。

お前が本当に欲しいものは、それじゃない

夕暮れのテーブルに置かれた二人分の湯呑みと急須

正直に言う。今のお前は、女の子と付き合ったこともない。だから、女の子と経験を持つことが、すべてを解決してくれるような気がしている。

でもな。かりに何かの拍子でそれが叶ったとしても、お前はすぐに冷静になって、「俺は一体、何をやってたんだろう」と思うだけだ。虚しさが残るだけなんだ。

お前が本当に欲しいのは、そういう単純な経験じゃない。本当に自分を理解してくれる、パートナーだ。お互いの恥ずかしいところも全部さらけ出して、それでも一緒にいられる相手。今の俺には、そういう人がいる。妻だ。お前が本当に求めているのは、それなんだよ。

その3万円は、デート代1回分だ

書店の棚から一冊の本を手に取る手元

もしお前が本当に知識武装したいなら、その辺の書店で恋愛本を何冊か買えばいい。1冊千円か2千円だ。それで十分足りる。

でも、もっといい使い方がある。その3万円を、目の前の相手との時間に使え。なけなしの3万円を情報商材の中身と交換するより、その金でデートを重ねて、相手と数時間を共にする。その時間の方が、お前をどれだけレベルアップさせるか、よく考えたほうがいい。

それに——たった1人に振られたくらいで、お前の人生は終わっていない。世の中には、何千何万と人がいる。そのうちの1人にうまくいかなかっただけだ。むしろ、これからだ。

お前の本当の敗因は、こっちだ

夕暮れの、誰もいない教室

お前がうまくいかなかったのは、テクニックが足りなかったからじゃない。会話のキャッチボールを、してこなかったからだ。

お前はいつも、一人で妄想して、モテない頭の中だけで答えを出して、その答え合わせをするみたいに、相手とモゴモゴ喋る。『よく思われたい』という下心が、態度と表情に透けて、相手に全部見透かされているんだ。

そして、もっと深いところにある敗因を言う。お前は、弱い自分を隠していた。経験がないこと、うまくいかないこと。それが恥ずかしくて、友達に打ち明けられなかった。だから友達を信用できず、友達からも信用されず、少しずつ孤立していった。

もし、さらけ出せる仲間が1人でもいたら。お前は深夜に一人でパソコンの前に座って、また誘惑に負けてポチる、なんてこともなかったはずなんだ。

一匹狼は、かっこよくない

夕暮れの路地、アパートの前に停めた一台の原付

お前は、一匹狼みたいな男がかっこいいと思っている。でも、違う。人は、一人では生きていけない。誰かと手を取り合えないと、コミュニケーションが取れないと、実はお金持ちにもなれない。一人で、誰とも協力せずに、ずば抜けて稼ぐなんてことは、まずありえないんだ。

それに、全部つながっている。恋愛は恋愛、勉強は勉強、と切り離してやろうとしても無駄だ。人間の生活は、全部つながっている。気になる相手がいるなら、その人との時間をなんとかして作ろうとする。それが普通なんだ。お前は自分の都合を優先して、原付で家と大学を往復してるだけだった。その”普通”のズレに、気づいてすらいなかった。

お前は、本当は努力できる人間だ

朝の窓辺に積まれた、使い込まれたノートの山

厳しいことばかり言ったけど、1つだけ、はっきり伝えておきたいことがある。

お前は、良くも悪くも真面目だ。これをやり遂げたい、突き詰めたいと思ったら、ずっとそれを続けられる根性と、努力を積み重ねる力を、ちゃんと持っている。ただ、その努力の”方向”が、間違っていただけなんだ。

原理原則を理解しないで、自分で勝手に突き進むから、当たりもしない博打みたいなことをやってしまう。ちゃんと周りに聞いて、成功の原則を理解した上で動いていれば、こんな大層な過ちは犯さなかった。

「絶対に失敗する方法はあっても、絶対に成功する方法はない」。これは、今の俺が大事にしている、ある人の教えだ。だからこそ、お前には、何でも話せる仲間や友達が必要なんだよ。

だから俺は、このブログを書いている

朝の光の中、窓辺の机でパソコンに向かう後ろ姿

今、お前にこの手紙を書いているのは、20年後のお前だ。

この約20年、俺は特別なことは何ひとつやっていない。むしろ、特別なことをやろうとして、さんざん失敗した。今の俺があるのは、本当にただ、地道な努力を積み重ねただけだ。

そして35歳を過ぎて、ようやく、そういう情報商材の闇みたいなものから、完全に抜け出せた。派手じゃない。誰もが羨むようなキラキラした成功でもない。そこらへんにいる、平凡なおっさんの、ほんの些細な成功事例だ。

でも、だからこそ、再現性が高い。俺が特別な人間じゃないからこそ、同じ場所で足踏みしている誰かにも、きっとできる。

俺がこのブログを書いているのは、そのためだ。ここに帰ってくれば、失敗した平凡なおっさんが1人いて、「情報商材の闇には、何も光はないよ」と発信している。そして、「そこから抜け出して、今は幸せに生きてるよ」と。

もし今これを読んでいるあなたが、あの夜の俺と同じように、申込ボタンに指をかけているなら。いったん、そのタブを閉じてほしい。魔法は存在しない。欲しいものは、その画面の向こうじゃなくて、こっち側にある。俺がそうだったから、言い切れる。


俺の考え方を変えた1冊

手紙の中で触れた「絶対に成功する方法はない」という言葉は、両学長という人の教えだ。俺が情報商材で100万円以上を溶かしたあとで、初めて「この人は本物だ」と感じた人の本が、『お金の大学』だ。お金の話が中心だけど、根っこにあるのは「平凡な人間が、どう人生を立て直すか」だと思う。

🎓『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両学長)

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