アムウェイに3回引っかかりそうになった話【東京・ミクシィオフ会の現実】

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一般企業勤務の妻が、地方公務員の夫(コテツ・37歳)の体験談を聞き取って代筆/編集/公開しています。

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東京で寿司屋の修行をしていた頃、ミクシィのオフ会に通っていた。友達が欲しかった。彼女が欲しかった。

そこで3回、アムウェイに引っかかりそうになった。毎回ギリギリで逃げた。

これは、孤独な23歳の俺が、東京のミクシィオフ会で見た現実の話だ。「友達のふりをして何かを売りつけてくる人間」に、何度もカモにされかけて、なんとか逃げ切った記録。

なぜオフ会に通っていたか

夜の東京の居酒屋・赤提灯

寿司屋の職場は全員が先輩・上司。「はい」「すみません」「ありがとうございます」しか言えない世界だった。週に1回の月曜日休みだけが自分の時間だった。東京という街にいるのに、誰とも話せない。それが苦痛だった。

ミクシィのオフ会だけが、外の世界と繋がれる唯一の窓口だった。

1回目:料理の後に突然プレゼンが始まった

誰もいない部屋・突然のプレゼン後の空気

オフ会で知り合った女性に家に招待された。家の近くに住んでいると言っていた。料理をご馳走してくれた。数百円の食材費を払った。美味しかった。

食べ終わった後、突然プレゼンが始まった。自作のパネルが出てきた。「アムウェイ」という商品がいかに素晴らしいか、という内容だった。俺は当時アムウェイを知らなかった。料理人として修行中だったので「すごい包丁やフライパンがあるんだな」と前向きに聞いていた。でもなぜか鳥肌が立った。「友達に接している割に、何かを売りつけてくる感覚」があった。

予定があると嘘をついて帰った。帰り道でガラケーでアムウェイを検索した。マルチ商法だとわかった。顔が青ざめた。住所を知られていなかったことに安堵した。その日のうちに着信拒否した。

2回目:鍋パーティーに呼ばれたら

夜の家庭・鍋パーティーのシーン

別のオフ会で知り合った人から「お家で鍋パーティーしない?」と誘われた。部屋の中にアムウェイの商品が並んでいた。「またか」と思って帰った。1回目の経験があったから即わかった。商品の見た目でわかるようになっていた。ロゴというか、容器の形というか。「これ見たことある」という感覚。それだけで十分だった。

その人とはその後も普通に話せた。特に責めなかった。向こうも何も言わなかった。でも誘われなくなった。多分お互いに「わかった」んだと思う。

3回目:都内のビルで震えた話

都内のビル・薄暗いセミナー会場

別の女性と知り合った。雰囲気が良かった。「一緒にお茶でも」と誘われた。連れて行かれた先は、都内某所のビルだった。医療用サプリのマルチ商法だった。アムウェイではなかったが、同じ構造だった。今度は即座に帰った。

セミナー形式だった。「健康に良いサプリがある」「仕組みを紹介すれば収入になる」という話だった。部屋にいた人たちの目がちょっと違った。変に明るい。テンションが統一されている。正直、怖かった。

「用事ができた」と言って立ち上がった。引き止められた。「ちょっと待って、もう少し聞いてから」と言われた。それでも帰った。帰りの電車の中で、少し震えていた。

オフ会の現実:3分の1がMLM勧誘だった

迷惑メール・MLM勧誘のテンプレ画面

ミクシィオフ会で出会う人の約3分の1は、何かを売りつけることが目的の人間だった。人との出会いを求めて来ている人間を、ターゲットにしている。孤独な若者は格好の餌食だった。

今思えば、オフ会の主催者がMLM系の人間だったこともあった。参加者を集めて、その中からターゲットを探す。巧妙だと思う。普通のオフ会の形をしている。最初の1〜2回は本当に普通の飲み会だったりする。

なぜ3回も引っかかりそうになったのか

夜の一人部屋・狙われやすかった俺

今振り返ると、俺が狙われやすかった理由がわかる。東京に出てきたばかり。友人がいない。職場では気を使いまくる毎日。休みの日は一人で過ごす。そういう状況だった。

オフ会に来ている人間は、全員が何かを求めている。友達、恋人、繋がり、刺激。そこに良い顔をして近づいてくる人間がいたら、簡単に信じてしまう。特に若い頃は。

アムウェイの勧誘をする人間は、そういう「弱い状況」を狙ってくる。正直、構造として上手いと思う。善意の形をしている。最初は絶対に売る話をしない。仲良くなってから。そこが厄介だ。

MLMの構造的な問題

ピラミッド構造のイメージ・MLMの仕組み
ピラミッド構造のイメージ

アムウェイを含むMLM(マルチレベルマーケティング)がなぜお金にならないかを、あの経験の後に調べた。仕組みはシンプルだ。製品を買いながら、新しい会員を勧誘する。勧誘した人が製品を買うたびにマージンが入る。その人がさらに誰かを勧誘すれば、また上に収益が入る。

問題は、この構造が数学的に破綻しているところだ。ネズミ講と呼ばれる理由もここにある。勧誘を続けていけば、いつか「勧誘できる新しい人間」がいなくなる。日本の人口は有限だ。下に人がいなければ、自分の収入はゼロに近い。

実際にMLMで稼いでいる人間は、ごく一部の「初期に入ったポジション」にいる人だけだ。あとは全員、製品を買い続けるコストだけが残る。なんとなく「いい話に聞こえる」のは、その構造的な問題を説明しないからだ。プレゼンは製品の素晴らしさと「成功した人の事例」しか出さない。失敗した大多数の話は出てこない。

情報商材で100万円以上溶かしたあの頃との共通点

PCとクレジットカード・情報商材を買った夜と同じ構造

あの頃の俺は、情報商材にもはまっていた時期と重なる。結果的に100万円以上溶かした。「なんとなく人の良い言葉を信じてしまう」「悪意があるとは思わない」という性格が、こういう場所で何度もカモにされかけた。

共通点は「信頼を先に作ってから売る」という構造だ。MLMも情報商材も、最初から商品を売りに来ない。まず仲良くなる。親身になる。「あなたのために」という顔をする。そこで信頼を作ってから、本命を出す。

断りにくい状況になってから売る。「ここまで良くしてくれた人に悪いな」という心理を利用する。その罪悪感が判断力を狂わせる。ほけんの窓口で2回保険を売りつけられたのも、根は同じだと思っている。「相談に乗ってくれている人」という形をとりながら、実は売上ノルマがある人間だった。

MLMの見分け方(5つのサイン)

メモとペン・5つのサインを書き留める

あの経験から得た俺なりの「引っかかりそうになるサイン」を書く。

  • 「家に呼ぶ」「個室に連れて行く」のが最初のサイン。カフェやファミレスじゃなくて、逃げにくい場所に誘ってくる
  • 「食事やプレゼントで先に恩を作る」。料理をご馳走してくれる。お茶を奢ってくれる。高価なものじゃないが、何かを受け取ってしまうと断りにくくなる心理を利用
  • 「友達に接しているのに、どこかビジネス的な感じがある」違和感。これは言語化しにくいが、鳥肌が立つ感覚に近い。「なんかおかしい」と感じたら、その直感は正しい
  • 「商品より先に仕組みの話をする」。製品の良さより「一緒にやらないか」という話が先に出てくる。これはほぼ確実にMLM
  • 「部屋に同じ容器のものがいくつか並んでいる」。アムウェイの場合は特徴的な形のボトルがある。一度見れば覚える

3回とも逃げ切れた理由

朝の駅ホーム・逃げ切って踏み出した朝

俺が3回とも引っかからなかった理由は、結局「検索した」ことだ。1回目でアムウェイを調べた。マルチ商法だとわかった。その情報が頭に残っていたから、2回目は「またか」と即わかった。

地方公務員だから変な副業に手を出せないというのもある。公務員は副業が制限されている。MLMはグレーゾーンだが、バレたら問題になる。その縛りが、逆に俺を守った面があった。あとは「ぼったくりへの嗅覚」が早い段階で育ったのだと思う。ほけんの窓口で2回保険を売りつけられた経験もある。「笑顔で近づいてくる人間が全員善意とは限らない」という学習が、20代のうちに積み重なった。

今思うこと:このブログで「ぼったくり案件は絶対に紹介しない」理由

朝の机のノート・ブログの誓いを書く朝

あの頃の経験がなければ、このブログの方針は変わっていたと思う。「ぼったくり案件は絶対に紹介しない」というのが俺のルールだ。アフィリエイト収益のために、自分が使っていないものや、読者に害があると思うものは載せない。

これはカッコつけているわけじゃなくて、単純にあの頃の記憶があるからだ。友達のふりをして何かを売りつけてくる人間に、何度もカモにされかけた。その気持ちの悪さを覚えている。

だから俺が紹介するのは、自分で使っている「コテツの装備品14本」だけだ。楽天カード、マイプロテイン、格安SIM(日本通信SIM)、実際に乗っているバイク、Shokz OpenRun、1Password、MacBook Air。全部自分の財布から金を出して使っているものしか書かない。読者は友達だと思っている。友達に「これいいよ」と言うときと同じ基準で書く。それだけだ。

ミクシィの時代はそういう時代だった。今もたぶん同じだ

夕暮れの海辺・時代を越えても同じ構造

今のSNSにも似たような話はあると思う。形が変わっただけで、「孤独な人間を狙う構造」は変わっていない。ミクシィオフ会の3分の1がMLM勧誘だったように、今でも何かしらの「つながり」を使って売りつけようとしてくる人間はいる。マッチングアプリでの勧誘も、本質は同じだ。

結局、一番の対策は「情報を持つこと」だと思っている。知識があれば防げる。俺が3回とも逃げられたのは、1回目に調べたからだ。

20代の孤独な時期に、あの経験ができてよかったとは言わない。でも結果として、変なものに引っかかりにくい人間になれた。そういう話だ。

もし今、あなたが似たような状況にいるなら――家に呼ばれたら、まず「なぜ家なのか」を疑ってほしい。食事をご馳走されたら、まず「なぜ無料なのか」を疑ってほしい。「友達」を装って近づいてくる人がいたら、まず「直感の違和感」を信じてほしい。その3つだけで、たぶん9割は防げる。

俺がそうだった。あなたも、必ず逃げ切れる。

俺と一緒に、前を向こう。

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